非常に難しい問題を今回は取り上げたいと思います。

勉強において必要なもの。それは「勉強に対する好奇心」というのは言うまでもありません。

興味がある。だから知りたい。よって成績が向上する。

とても良いサイクルです。

ところが、これが時として弊害になってしまうことがあると思うことがあります。

例えば高校入試。基本的には5科目です。

中学1年生から3年生までの内容を5科目網羅させる必要があります。高校受験を経験したことがある人であれば、これがどれだけの量か、そしてどれだけ大変なものかということが分かると思います。

そして勉強する時間は限られています。

簡単な話。5科目の全ての内容を頭に叩き込めばどんな高校も合格できることでしょう。

しかし限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを出すためには、「絞る」ことも必要だと思っています。

例えば英語。英語において発音は非常に重要です。もし将来的に英語を活用しコミュニケーションをとっていきたいと考えるのであれば、本当に発音は重要です。

しかし、高校入試で発音を問う問題は出ません。どこにアクセントがあるのか?こんな問題は出ません。

何となく読み方を知ってさえいればリスニングも答えることができます。

つまり、英語において発音は大事ですが、そこに時間をかけたとしても目標である高校入試では使わないため、基本的に塾では発音の練習はしません。

発音の練習をする時間があるのなら、他の文法問題を解いたほうが高校入試で点数を取れる期待が高まるためです。

恐らくどの教科でも同じことが言えると思います。

正直、勉強の内容は全てが大事です。けれども限られた時間の中で効率よく結果を出すためには、高校入試で頻出する分野、問題に的を絞る必要があると思います。

繰り返し言いますが、知的好奇心が高いことは良いことです。ただし、時間は限られています。高校入試で良いパフォーマンスをしたいと考えているのであれば、ある程度絞った勉強を取り入れた方が良いと考えます。

ワタナベ