英語が苦手という生徒の多くは、英語が苦手というよりも「英単語を覚えるのが苦手」というケースがよく見受けられます。
英語の場合、英単語を知らない状態ではテストで良い点数を取るのは非常に難しいです。
英語の問題を解くのに英単語を知らないということは、アラビア語や韓国語のテストを解いているのと大差はありません。
結局のところ、単語を覚える必要があるわけですが、数多くある単語を覚えるのは確かに大変なことです。
人それぞれ単語の覚え方はあるかとは思うのですが、私が推奨している3つの方法を紹介したいと思います。
反復型
基本は毎日必ず単語練習をする方法です。
1日10個の単語を徹底的に覚えます。何度も何度も書いて読んで頭に叩き込みます。
英語に興味があるか、どのくらい集中しているかによって、人によって練習の時間は変わってきます。
そして、「完璧に覚えた!」という状態まで行います。
次の日、また違った単語を10個練習します。前日と同じように完璧に覚えるまで繰り返します。
完璧に覚えたと思ったら、前の日に練習した10個を再び練習します。前の日に完璧に覚えた!という所まで練習しているのですが、それでもいくつかは忘れてしまっていると思います。
それをやはり完璧に覚えるまで練習します。とはいっても、前日かなり練習しているため、それほど時間はかからないことでしょう。
といった感じで、この作業を繰り返していきます。
表にすると以下の通りです。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
1~10 | 11~20 | 21~30 | 31~40 | 41~50 |
1~10 | 11~20 | 31~40 | 31~40 | |
1~10 | 11~20 | 31~40 | ||
1~10 | 11~20 | |||
1~10 |
人間の脳は、反復練習することで、短期記憶から長期記憶に情報が移行されるとされています。そのため、初めは短期記憶に入った単語を反復練習することで、長期記憶に情報を移行させるのです。
一度、長期記憶に入った情報は簡単には忘れません。
感覚型
英単語には全て意味があります。それを体の動作を交えながら覚える方法です。
例えば「study」。「勉強する」という意味ですよね。
ということで、「study」を覚えているときには、勉強している自分の姿を思い描きます。
その他「here」や「there」。「here」だったら自分の近い範囲を指さし、「there」なら離れた位置を指さします。
このように動作を交えながら単語の練習をすると覚えやすいです。
五感型
人間には5つの感覚があります。
「視覚」、「聴覚」、「触覚」、「味覚」、「嗅覚」です。
多くの生徒は、英語の単語を覚えるときに「視覚」と「触覚」を使用していると思います。
単語を見ることが「視覚」。単語を書くことが「触覚」です。つまり2つの感覚を使用して単語を覚えているわけですが、ここにもう1つの感覚を足すだけでも単語の覚えは良くなります。
それが「聴覚」です。
つまり、単語の練習をしているときに口で発音しながら覚えていくのです。すると、耳で聞こえるため「聴覚」を使うことになります。
このようになるべく多くの感覚を利用することで、単語の覚えが良くなります。
まとめ
ここまで英単語を覚えるための3つの方法を紹介しました。
どの方法が自分に合っているのかは実際に実践してみないと分からないことでしょう。
基本的には「反復型」を中心とし、「感覚型」と「五感型」を時折交えながら練習すると良いと思います。
絶対に止めた方が良い方法
今まで英語を教えてきて「それは単語を覚えるのは厳しいのでは?」と思った方法が2つあります。
1つは「ただ見るだけ」。「五感型」で言う所の「視覚」しか使っていません。ハッキリ言って止めた方が良いです。
もう1つ「スペルで覚える」です。先ほど例に挙げた「study」であれば「s・t・u・d・y」と1つずつアルファベットで覚えていきます。私見ではありますが初めからこの方法で覚えていくのはかなり厳しいかと思います。
いずれにせよ、人によって自分に合う合わないはあるかと思います。また、ここで紹介した方法がすべてではありません。なのでまず自分に合った方法を探すことから始めましょう。
とはいっても、自分に合った方法を探すのにも時間がかかるため、まずはここで紹介した3つの方法のいずれか、というよりも「反復型」から始めてみると良いでしょう。
ワタナベ