中学2年生、英語の夏期講習会内容は、大きく分けて2つです。
前半は「今までの復習」。後半は「演習」です。
前半 今までの復習
英語においては、非常に基礎が重要となります。
「そんな簡単なこと?」
と思うような内容から復習を行います。
毎年、同じようなスタイルで夏期講習会を行っているわけですが、基礎的な部分で躓いてしまう生徒は実は多いです。
中には「基礎より応用を解いていきたい」と思う生徒がいます。それはある程度、基礎力が身に付いている場合の話です。
基礎力が身に付いていないで応用問題を解いても、結局基礎の説明になりますし、余計時間がかかります。効率が悪いのです。
例えば以下のような問題。
「I stay in America.」
この文章の主語を「He」にすると
「He stays in America.」
これは基礎ですよね。
次に「I study English.」
この文章の主語を「He」にすると
「He studies English.」
このようになりますよね。
ちなみにこの段階で「へ?」となっている生徒もいることでしょう。そういう生徒は基礎力を身に付けるところから始めた方が良いでしょう。
まず、この2つの問題の違いが分かりましたか?
一般動詞が「stay」の時、主語が3人称になると「stays」となります。つまり「s」を付けただけです。
ところが一般動詞が「study」の場合。主語が3人称になると「studies」となります。
一方では「s」を付けただけ。もう一方では「y」を「i」に変えてさらに「es」を付けています。
この理由を知っている生徒もいれば知らない生徒もいます。
実は英語で高得点を取る生徒でさえ、理由を知らず何となく正解しているということがあります。
何となくでも正解していれば良いのですが、この場合、知らない単語が万が一出てきたときには対応できなくなってしまうのです。
ちなみに正解は「主語が3人称になり、yで終わる一般動詞にsを付ける場合においてyの前が母音なのか、それとも子音なのかによって変化する形が変わる」です。
いいですか?母音と子音の違いに注意することが必要です。
このような基本的なことを中心に学習し、基礎力を定着させていきたいと考えています。
基礎が定着しているのと、そうでないとでは、英語力の伸びが全然違います。本当に全然違います。
もう少し違った表現をすると、基礎が定着している生徒の頭の中はきれいに並べた本棚のようになっています。
そのため、目的のものを探しやすいのです。
ところが基礎が定着していない生徒の頭の中は、段ボール箱に本を投げ入れた状態になっています。
目的のものがなかなか探せないようになっています。
このようなこともあり、まず夏期講習前半では「基礎」を中心に問題演習を行っていきます。そして頭の中に知識を整理することのできる本棚を作ってもらいたいと思います。
また併せて、簡単な英文を作ってもらおうかとも思っています。
後半 演習の解説+英作文
夏期講習後半では、前半で身に付けた基礎力を、思う存分発揮してもらいます。
問題演習と英作文をメインに行っていきます。
ただし、問題演習に関しては、基本的には宿題として行ってきてもらいます。そのため講習中は答え合わせと解説がメインとなります。
家でもできる問題演習を塾で行うことは、正直、時間がもったいないです。分からなかったところ、間違えてしまったところを解説することをメインとした方が効率よく授業を進めることができます。
次に英作文。前半でも行いますが、後半も引き続き行っていきます。
英作文にこだわっている理由。それは「英作文ができれば英語はできるため」です。
とにかく英語に慣れてもらいます。
ということで、基礎力の定着を目指し、実践力も身に付ける夏にしたいと思います。
ワタナベ