毎年不思議に思うことがあります。

もう半年?まだ半年?

この記事と内容が重なってくる部分があります。

ある生徒が、「〇〇高校に行きたい」という目標を立てていたとします。その目標が本気であるのかそうではないのかは別として、その高校に行けるかどうか、行くとしたらどのくらいの学力が必要なのかということは、長年塾で教えていると分かるものです。

そのため、「今のペースで勉強していけば良い」とか「もう少しペースを上げた方が良い」といったアドバイスを送ることができます。

そのアドバイス通りに動く生徒がいる一方、「大丈夫!そのうち本気出すから。」と発言する生徒が結構見受けられます。

数多くの生徒を見てきた経験から言うと、「そのうち本気を出すからといった生徒のほとんどに、そのうちは来ません。」

そして中には、受験日が迫るごとに少しずつ志望校のレベルを落としていく生徒も少なくありません。

本気か冗談か分かりませんが、「ある日突然勉強ができるようになる」「ものすごく集中できるようになる」といったある意味「奇跡」を信じている生徒がいます。その奇跡を目の当たりにしたことはまずありません。

少し見方を変えてみます。

A君はテニス部です。そしてB君にいつも試合では負けています。それもそのはず、B君はいつも集中して練習をし続けています。しかしA君は練習こそしているものの、誰の目から見てもB君ほど集中していないし、練習量も少ないです。

さてこの状態でA君はB君に勝てるようになるでしょうか?

難しいでしょう。

もっとわかりやすく説明します。

B君は毎日3歩ずつ進んでいます。A君は進んではいますが1歩ずつです。

この状態を続けたとしてA君がB君に追いつく日は来るでしょうか?絶対に追いつきませんね。

つまり、受験というのは相手がいます。意識していないかもしれませんが、同級生全員がライバルです。そして高校には定員というものがあります。入れる人数が決まっているのです。

そのため、ライバルに勝ち定員内に入らなければ、希望する高校には入学することができないのです。

それが塾の講師は分かっているため、どのようにしたら生徒が志望校に入ることができるのか、もしくはどの道がベストなのかをアドバイスします。

奇跡を待つのは非現実的です。もし本気で目標を達成したいのであれば塾の講師がアドバイスしたことを忠実に再現してみると良いでしょう。

その結果によって、その次のアドバイスをすることができます。

少なくても、自分で闇雲に勉強するよりアドバイスを取り入れた方が目標達成の近道であることは間違いありません。

ワタナベ