前回、石澤先生が書いた「こんな言い訳をするな」に触発され、「言い訳」に関する話題を取り上げたいと思います。
長年、生徒と触れ合っていると、様々な言い訳を聞きます。
「〇〇だったから宿題ができなかった」
「△△だったから補講に来れなかった」
それを聞いて思うこと、
「で?」
です。
冷たいと感じる生徒もいるかもしれませんが、おそらく多くの大人は同じように思うと思います。
なぜなら、「何のために塾に来ているのか?」「塾という場所の目的は何なのか理解しているのか?」ということが関係しています。
塾の主たる目的は「生徒の成績を上げること」です。色々な手法を用いたりしますが、これは全て「生徒の成績を伸ばすための手段」です。
社会人では通用しない
言い訳というのは、社会人になると通用しません。
それこそ、「で?」と思われてしまいます。
経営者からしてみると、自分の給料分以上の働きをしてくれない人材は必要ないと判断されてしまいます。つまり結果が重視されるわけです。経営者もボランティアではないため、必要ない人材を雇い続けられません。つまり結果を出さないと困るのは本人なのです。
いくらどんなに言い訳をしても、結果を出さないといけないのです。
逆に結果を出している人材は大切にされます。会社にとって利益になる存在なわけですから。
では、それを塾と置き換えてみましょう。
「〇〇だったから宿題ができなかった」
「△△だったから補講に来れなかった」
このような言い訳をするのは、その生徒の勝手ですが、困るのは誰でしょうか?
その生徒です。
結果(テストの点数、志望校)が出せずに困るのはだれか?やはり生徒です。
つまり、年齢を重ねていくにつれ、結果次第で自分の人生は大きく変化していくのです。人生を豊かにするのも、そうでなくするのも基本的には自分次第なのです。
なので、言い訳をする前に、やることをやった方が良いと思います。
そもそもだけど
そもそもの話ですが、宿題はそこまで大量には出していません。
講師によって、そして出す生徒によって宿題の量は異なるとは思いますが、それでもどんなに多くても、1日30分~2時間以内×週5日程度で終わる宿題ばかりだと思います。これって宿題として全然多くはありません。
つまり、どんなに忙しかったとしても、テレビを見る時間、ゲームをする時間、睡眠時間、ボーっとしている時間を少しずつ削れば、宿題をすることはできます。
テレビを見るなとは言いません。ゲームをするなとも言いません。寝るなとも言いませんし、ボーっとするなとも言いません。(ボーっとはしないでもいいかな)
ただ今一度考えて欲しいこと、それは、「テレビを見る時間、ゲームをする時間、寝る時間、ボーっとする時間を削り、勉強に充てている生徒が沢山いる事実を知ってもらいたい」のです。
よく生徒が言います。「あの子頭がいい。あの子は天才。」
どうやら勉強ができる生徒のことを言っているようなのですが、天才って思うほどいません。私の場合、「この人天才だ!」という人には、今までの人生では会ったことがありません。
そうではなく、「努力をしているだけ」なのです。確かに覚えの良い生徒はいます。しかし勉強ができる生徒というのは、決まってそれ相応の努力をしています。
少しずつでも良いので、勉強に充てる時間を延ばしてみてください。たったそれだけで気づく頃には自分が「あの子頭がいい。あの子は天才。」と言われる存在になっているかもしれませんよ。
ワタナベ